旅行先で起きた奇跡！ツイキャスで出会った配信者との素敵な旅行先での時間の共有

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大学を卒業して就職まで少し時間があった頃、俺は東京に一人旅をしに来ていた。

ホテルに泊まり、ツイキャスというライブ配信アプリを観ながらくつろいで時間を潰していた。

その配信者の事を好んで視聴していました

ツイキャスでは、俺が唯一観ている配信者の人がいる。

その人の生配信では、家からただただ雑談をするだけの配信や、街中を散歩しながら雑談する配信などがある。

やっていること自体はごく普通のことなのだが、何故か俺はその人に惹き込まれていつも配信を観ていた。

その人はいつも1人で誰ともコラボもせずに配信をしているのだが、それでもめちゃくちゃ楽しそうに夜景を配信で見せてくれたり、美味しいものを食べながら散歩する様子を見せてくれる。

何だか人生を心の底から楽しんでいるような感じが伝わって来て、それが羨ましかった。

その夜も、その人が配信をしていたので観ていると、画面に映る周りの景色に見覚えがあった。

それは、俺が今一人旅をしている場所と近かったからだ。

俺は急にテンションが上がった。

いつも観ている配信者の人が近くを散歩している。

会ってみたいという気持ちがあったが、あまり後を追いかけて付きまとうのは良くない。

そこで俺は、その人のツイキャスを観ながら、その人を追いかけることはせずに、何となく自分も外をノープランで散歩してみることにした。

もしかしたら会えるかもというドキドキ感

夜道を散歩していると、東京の高いビルがキラキラと輝いていた。

それを眺めるだけでも心が癒される。

一方ツイキャスの方を観ると、その人も何となくの散歩をし続けていた。

スマホにイヤホンを差し込み、耳に付けてその人の雑談を聴く。

時々コメントを送ると、リアルタイムで読んでくれるのも嬉しい。

配信とコメントを通じて会話が出来るのが楽しかった。

その後も、知らない東京の地をぶらぶらと歩きながら配信を観ていると、何となくスマホ画面の中に映る景色と、今自分が歩いている場所の景色が似ているような気がした。

さっきも見覚えのある場所が配信で映っていたし、本当にその人が近くにいるのかなと思っていると、後ろからとある声が聞こえて来た。

その声はイヤホンから聞こえる声と重なり、どんどん大きくなって行く。

ふと後ろを振り返ってみると、本当にその配信者が歩きながら生配信をしていた。

本物だと思った俺は思わず「うわっ！」と声を出してしまう。

その声を聞いた配信者の人は、遂に俺の存在に気が付いた。

すぐさま俺のスマホ画面にツイキャスの様子が流れていることにも気が付いたようだ。

「あれ！？今もしかしてツイキャス観てくれてた？」とその人に声を掛けられる。

俺は「はい、観てました。いつも観てます！」と答えると、その人は「ありがとう！」と言って再び前に歩き出した。

ほんの一瞬の出来事だったのだが、この経験が嬉しくて忘れられない。

配信者とリスナーが一体になれる魅力

その後、就職してからも俺はその人の配信を見続けていた。

相変わらずいつも雑談をするだけだったり、街中を適当に散歩しているだけなのだが、その人が歩いた場所には何故か行きたくなってしまう。

ツイキャスに限らずだが、こういった配信者とリスナーの関係性って何か良いなと思わされる。

知り合いでもないし友達でもないけど、ツイキャスだけで繋がっているこの感覚が何か良い。

リスナー同士も、お互い誰の顔も知らないけれど、いつもコメント欄にこの人いるなぁとか、面白いコメント書き込んでるなぁとかそんな些細なことに幸せを感じる。

だからいつも暇つぶしでツイキャスに来てしまうのかもしれない。

配信者とリスナーはお互いが無くてはならない存在になっている。

散歩しながら生配信しているだけ、それを観ているだけなのだが、それが支え合いになって楽しい時間を生み出しているのだと思う。

是非皆さんにもこの緩やかな楽しみを味わってもらいたい。